建物の外壁は、常に風雨や日光にさらされており、時間の経過とともに劣化していきます。外壁の劣化は、外観を損ねるだけでなく、雨漏りや下地の腐食につながり、建物の耐久性が低下する原因となります。
また、外装タイルが劣化して、はく落してしまうと、大きな事故につながる可能性があるだけでなく、落下したタイルによる損害は、建物所有者の管理責任が問われることになります。事故を未然に防ぐ為にも適切な時期に診断と補修、改修を行うことをお勧めしています。外壁の改修サイクルは10年から15年程度です。
既存タイル意匠を残す場合は
外壁タイル剥落防止工法
エバーガードSG
特殊専用アンカーにてタイル・張付けモルタル層・下地モルタル層を躯体に固定し、塗膜強度が高く耐久性に優れた、透明度の高い特殊1成分系ウレタン樹脂にてタイル面を被膜する事で、意匠性を保持し剥落を防止する工法です。
EVERGUARD SG
抜群の塗膜性能と耐久性
UR都市機構の外壁複合補修工法の
要求性能試験にすべて合格
項目 | 判定基準 | エバーガードSG |
コンクリート躯体に対する アンカーピンの引抜き試験 | 1,470N 以上 | 3,171N |
複合補修層に対する アンカーピンの引抜き試験 | 1,470N 以上 | 3,701N |
複合補修層の接着強度試験 | 0.7N/㎟ | 4.8N/㎟ |
複合補修層の補強効果確認 (面外曲げ)試験 | 曲げ強度が490Nもしくは 変位が30㎜で破断しないこと | 変位30㎜以上 |
温冷繰り返しに対する耐久性試験 | 0.5N/㎟ | 1.4N/㎟ |
剥落につながる「浮き」の部位と要因
外壁タイル仕上げにおける、仕上層の剥落につながる浮き・剥離は以下の界面で発生します。
①コンクリート躯体 ⇔ 下地モルタル
②下地モルタル ⇔ 張付けモルタル
③張付けモルタル ⇔ タイル
④コンクリート躯体(直張りの場合) ⇔ 張付けモルタル
上記の浮きは、拘束されている2種類の材料が、乾燥収縮や温度変化による伸縮など、さまざまな要因によって異なる動きをしたとき、その界面に応力が発生し、その応力が接着強度を上回った場合に生じます。